人生で大切なことは野生のナンパ師から学んだ

「お兄さんがんばってるやん!調子はどない?」

 

キャッチか?それとも893な感じの方か?

背筋が凍る。

 

10月某日。いつもの様にUでストをしていた。

声掛け自体が楽しい時期でほぼ毎日ストに出ていた。

目をつけられていてもおかしくない。

 

Uでキャッチや893な感じの方と揉めるという話はあまり聞いたことが無いが、

ちょうど数日前に3の街センター街で893な感じの方に「あんまり派手にやらんといてな」と釘を刺され縮あがっていたこともあり萎縮する。

 

「ちゃうねん、俺もナンパしてんねん」

 

若くは見えるが、おそらくアラフォーであるその男性は自らをナンパ師だと自称した。

 

聞けば、四半世紀ナンパを続けており

最近よく私が声掛けしているところ見かけていて、

見どころがあるやつだなと思い声をかけてきたらしい。

 

うん…怪しい笑。怪しすぎる笑

 

「別に俺、講習とかもしてへんし一緒にナンパを楽しめる後輩を育成しただけやねん」

 

尚も消えない怪しさ。むしろ怪しさは深まる。

 

「いろいろ情報交換したいし、何やったらLINEでも交換しとかへん?」

 

絶対にしない。するわけがない。

私はナンパ師としては中々リスキーなのだがLINEを実名で登録している。

かわいいJDに晒されるならまだしも、このよく分からない中年のおじさんと

LINEを交換するなんて正気の沙汰とは思われない。

 

こちら側が難色を示したのを感じ取ったのか、野生のナンパ師はスッと話題を変える。

 

 最近の街の反応。連れ出しの導線の話。

それから彼が若い頃にナンパ師界隈がどんな感じだったのか。

 

どの話も正直めちゃくちゃ為になった。

それまでもネットの情報だけでなくセミナーや商材のようなものにも少し課金していてそれはそれで有益だったのだが、またそれらとは全く異質の情報をおしげもなく教えてくれた。

 

「あれやったらLINEでも交換しとかへん?コンパとかも開くし」

 

2回目のLゲ打診が来た。

正直、いろいろとナンパ談義をしたあとで心はオープンしてしまっていた。

だが冷静なもう一人の自分がささやく。相手は素性のしれない怪しい中年男性。

 

「あー、でも俺いつまで本腰いれてナンパできるか分からないんですぅ。。。」

 

適当なことを言って、Lゲ打診をはぐらかす。

 

もう一度Lゲ打診がくるかと思いきや…来ない。

余裕の表情でまたナンパ談義を始める。

 

そろそろ帰らなくてはと思い、駅へ向かおうとすると

野生のナンパ師はスマホQRコードを表示させ促した。

 

私は…この怪しい中年男性とLINEを交換した笑。

 

 

長々と書いてきたが結局私がこの文章で何が言いたいかというと、

この件を通して女の子がナンパ師に声をかけられてLINEを交換したり即られたりする心理が少し分かった気がしたということだ。

 

何を隠そう私はこの野生のナンパ師(怪しい中年男性)にLINE交換したくないグダを崩されたわけで、これって女の子がグダ崩しされるときの感覚と近いと思うのだ。

 

彼と対話続けている間、常に怪しさが付きまとい最後まで消えなかった。

だが、和みと打診を繰り返されることによって…『好奇心』が『怪しさ』に勝った

 

女の子がナンパ師とLINEを交換したり即られたりするのは

ナンパ師が「安心安全な存在」だからではないし、「癒やしを与える存在」だからでもない。

 

じゃあ「性欲」なのかというと直感的にはそれも違う気がする。

 

『この人といると出鱈目でも、もっと面白い世界を見ることができそう。』

 

彼女達の背中を押すのはもっとシンプルな好奇心なのではないか?

 

私はまだまだナンパの世界に足を踏み入れたばかりではあるけれど、怪しさを凌駕して女の子をもっと自分の世界に引きずり込むような魅力を目指して頑張っていきたい。

 

追記:

結局、その野生のナンパ師は悪い人ではなく、面倒見のいいベテランナンパ師で今でもたまに会って色々教えてもらってる。名簿屋とかにアカウント5円くらいで売られたりしてなくて良かった笑